雪の断章 情熱

養家の那波家でいじめられていた薄幸な7歳の少女･伊織は、ある雪の晩、死に場所を求めてさすらっているところを、心優しい独身会社員の雄一と運命的に出会い、彼のもとに引き取られて新たな生活を始める。それから10年の歳月がたち、伊織は高校生として幸せな日々を送っていた。そんなある日、雄一と伊織が暮らすアパートに、那波家の長女･裕子が引っ越してくるが、裕子は歓迎会の晩に毒殺され、伊織に殺人の嫌疑が掛かる。